レーシックで視力回復角膜の構造>角膜実質層とは

角膜実質層とは

ボーマン膜の下に位置する、角膜実質層についての情報をまとめたページです。
レーシック手術で特に関連性のある部位ですので、レーシック手術に興味のある方は
是非ご覧になって下さい。

・角膜は5つの細胞の層から成ります。下側に行くほど内側です。
レーシック 角膜
角膜実質層とは、ボーマン膜の下に位置する分厚い層のことです。
角膜構造を最も多く占める部分です。
レーシック手術で削るのはこの角膜実質層となります。
角膜実質層以下からは神経が通っていないので、手術等で削っても
痛みがありません。

図の通り、コラーゲン繊維が並んでできており、所々に

固定細胞(実質細胞とも呼ばれる)

なるものが存在します。
角膜実質層が傷つくと、この固定細胞が変化してより太いコラーゲン繊維に変わろうと
するので、傷口が白く見えることがあります。

レーシック手術ではこの部分を削り落とすことで、角膜での光の屈折率を変化させるの
ですが、術後にはこの固定細胞の再生力が曲者となります。つまりこの固定細胞の変化こそが「近視の戻り」の正体であり、現状でも解決し辛い困難な問題でもあります。
実は近視の戻りの元となる現象自体は、どんな患者にも起きていたことなのですね。

手術では、担当医師はあらかじめ再生することを見越して余計に実質層を削るのですが、
ここで問題となるのが「再生力の個人差」です。凄まじい再生力を持つ人を持つ人もいれ
ば、あまり再生力を持たない人もいるのです。手術に大きな個人差が生まれるのはこの
ためでもあります。つまり再生力に恵まれた人が近視の戻りになりやすいということ
になります。


患者の固定細胞の再生力が分かれば、近視の戻りの問題はほぼ理想的にクリア出来る
のでしょうが、それを測るために患者の眼球に注射を入れて細胞を採取するとなると、
それはそれでまた新たなリスクにもなりかねないばかりか、手術当日まで患者に大きな
負担となるので現実問題としてしばらくは尾を引きそうです。

しかしながらヒトの皮膚から胚性肝細胞(ES細胞)への誘導や、大量培養に成功している
2007年現在、患者の皮膚細胞から角膜実質層の固定細胞を培養し、再生力を測ることが
出来る日はそう遠くはないのではないでしょうか。